死生観にも大きな影響をあたえてきた。

宗教上の死生観・バラモン教における死生観には「輪廻」があり、人は何度も転生し、また動物なども含めた生類に生まれ変わるとされている。

このような再生思想は、農耕民族によくみられるものであり、輪廻の概念ももとは先住民ドラヴィダ人のものであったといわれている。

輪廻の思想は、古代インドにおいて、多くの思想家、またウパニシャッドによって業の思想と結びつけられ、高度に理論化されて、ヒンドゥー教や仏教にも継承され、東南アジア世界や東アジア世界における死生観にも大きな影響をあたえてきた。

なお、インド起源の宗教においては、肉体は単に霊魂の容れものにすぎないとみなされるところから人の遺体は火葬されるが、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教、儒教などにおいては基本的に土葬され、火葬は禁忌とされる。中国においては、伝統的に、死後も生前と同様の生活がつづくものという考えがある。

儒教が死後の世界に対し言及することに比較的淡泊であったため、おもに道教の祭祀から考慮すると、そこでは「明器」と称される現実で使用される道具の一連のミニチュアや紙でつくった貨幣などが副葬される。
update:2010年02月19日